おとうさんのおもちゃばこ -5ページ目

仮面ライダー☆華○鬼☆

新茶の香ばしいふくよかな味わいも白く透き通った美しい和菓子の甘さもザンキを癒すことは叶わなかった。
「ザンキさん。七味とよーじやのあぶらとりがみ一年分有り難うございました~」
香須実がにっこり微笑む。
「ああ」
ザンキは和菓子を見つめたままだ。
勢次郎が目くばせすると香須実は、どうぞごゆっくりと言って奥に下がって行った。
…百鬼…。
静岡の名のある鬼だ。
自らは傷つき魔化魍を倒し、いったい幾多の人々を守ったことだろう。
…呑まれ鬼…
鬼の力は挫ける心にいとも簡単に侵食し支配してしまう。
だからこそ日々精神と肉体を鍛えているのだが…。
百鬼は魔化魍「ふじきつね」との戦いで傷つき、挫け…呑まれたと花紀に聞いた。
引き際を誤れば俺も…。
ぞくりと背中がざわめいた。
もう今ごろは鬼同士の凄惨な戦いが始まっているのだろうか。
店内が橙色に染まる。
ザンキは一口お茶をすすった。
生きる喜びとほろ苦さがそこにはあった。

仮面ライダー☆華○鬼☆

さらさらと陽の光が木々の枝葉からこぼれ落ちて命に等しく恵みを与えている。
あの鬼の言った通りだ。
申王と呼ばれる北山一体の主はで眼を細めた。花紀から預かった式針を雉二羽と狗3匹に打ち込み、操りながら探索を続けて3日。
結界に異形の者が入り込んできたと雉から知らせを受けた。
狗を走らせ注意深く接近すると…。
それは何かを饕っているようだった。
人間?いや…違う。もっと毒々しい匂いだ。
突然それは立ち上がり叫び吠えた。
山々が震え、命あるものはすべて恐怖した。
死の呼び込む絶望の叫び。
それが屠っていたぼろ雑巾の様に無残な姿の童子を放り出すのを見て、申王はぞくりとした。
あたり一面が真っ白になった。上も下も右も左も延々と続く白白白…。
ゆったりと流れるこの時間は…。
死の瞬間!
身を沈めてその場を飛び退く!ゴッと轟音が申王の頭上をかすめ、バキバキと木々がなぎ倒されて行く。
申王は頭を抱え、恐怖の形相で死を運んできた相手を見つめた。
血にまみれたそれは…。
鬼だった。
黄色い三本角を持ち、面は半分以上ひび割れ…妖気の光が青白く不気味に輝いている。そしてばっくりと開いた口からは先ほどまでむさぼっていた童子の肉片と血がこびりついた鋭い歯がどす黒い赤に染まり、むき出しになっている。
なんということだ…。
罠にはまったのはこちらのほうだったのだ!
ゆっくりと鬼がこちらに向かってくる。
次はもう…逃れられない…。
申王は恐怖のあまり全く動くことは叶わなかった。
命をはぎ取る喜びの為か、再び響きわたる絶叫!
だか…様子がなにかおかしい。
鬼はブルブルと振るわせながら、自らの右手を凝視した。
五寸釘が突き刺さり飛び出して血の華を咲かせている。
夕暮れが世界を茜色に染める。燃えるような斜陽の中、影がフッと揺らめいた
「待たせたな…申王」

鬼が花紀の方を向く。
花紀はゆっくりと鬼を指さして言った。
「百鬼…!人の業に呑まれし鬼よ!…その華をせめて人の世で散らせてやろう!」
右手を握り、般若の指輪を口元に当て、息を吹く。
乾いた…澄んだ音が死の色に染まりかけた山々に響きわたった。

おりがみ☆

息子が幼稚園から未完成の折り紙のお遊戯を持ち帰って来た(-_-;)
お友達は皆出来ているのに…なんでうちの子だけ…(-.-)
先生のお話ちゃんと聞いてる?
お友達とふざけてばかりいるって先生言ってたよ(-_-;)
お遊戯ごときで5歳の子供を責めてどうするのだろう。
そう思いつつも厳しく当たってしまう。
先生から電話が入り、なんでもおっしゃってくださいとの事。
そんなに問題児なんだろうか?
きんぎょのおりがみむずかしいよう
でもお友達は出来たんでしょ?
頑張ってやりなさい。
むずかしいよう。
大粒の涙がぽたりぽたりと絨毯に染み込んでいく。
…一生懸命やらないのならもういいよ。テレビでも見ておきなさい。
暫く俯いていたがトボトボと階段を上がっていった。
ちらかった部屋を少し片付け、部屋にあがると最近お気に入りのアメフトアニメをぼんやり見ている。
一生懸命アメフトに打ち込む主人公達。
…一生懸命やりなさい…
私が何を一生懸命打ち込んだことがあっただろう?
じゃあ…二人で一緒に折り紙しようか?
うん☆
もう一度ゆっくり金魚の折り紙を二人で折った。
あとちょっとの所で妻からの電話が鳴った。
話の最中に息子もやってきた。
…紙で折られた赤い金魚がひらひらと泳いでいた。説明書を見ながら残りを一人で折り上げたのだ。
ゆっくり大きく育って欲しいと名付けたのは私だ。
自らの底の浅さに恥ずかしくなった。
息子は大喜びだ。
じゃあ…また一緒に折り紙しよっか?
ちょっぴりがたがたでも失敗しても気にしない。
おとうさんありがとう。
いや…礼をいうのはこちらのほうです。
息子よ☆ありがとう。

仮面ライダー☆華○鬼☆

京都の大玄関であるJR京都駅。
夜になれば向かいの白い「ろうそく」を模して建築された京都タワーが京都駅ビルのガラスに映り込み、京都を代表する新旧現代建築の見事な調和を見ることができる。
500系の流れるような優雅な線の車体がホームに滑り込んで来た。
扉が開き、どよめきと雑踏の花がザッと咲き、それぞれの場所に散っていく。
降り立った男が一歩一歩自分の場所を確かめ、踏み締める様に歩いていた。
眼光は刃のような鋭さを放ってはいるが、その奥に確かな信念と温かな心根が淡く静かに輝いている。
小脇に不似合いな紫色の包みを抱えているが、彼の物ではなさそうだ。
花紀が向こうからやってくる。
そして深々と男に対して一礼をした。
「お久しぶりです。遠路お疲れ様でした」
男は花紀に包みを渡すと口を開いた。
「まあ…ついでだからな」
そして少し微笑んで続けた。
「しかし…酒留の使いはもうカンベンだな。気がふれそうになる」
花紀は苦笑いで答えるしかなかった。
「お弟子は?」
「ああ…派手にやってるよ。それより…」
男が花紀を見据えて言った。
「…呑まれたのか?」
「ええ…3年ぶりです」
花紀の表情が曇った。
「詳しく聞こう」
「はい…ザンキさん。」
ザンキは複雑な表情で花紀の指輪を見た。
二人は花いかだの様な人の流れに乗って眩しい京の街に呑み込まれて行った。

梅干し飲みたい

気になるCMがあります(^.^)
永谷園のドリンク「梅干し飲みたい」
いかにも体に良さそうですよね。
べっぴんさんがクッと飲み干して、梅干しだからすっぱ~い顔をしはるわけですが、このお顔は素?それともCGとかで加工してます?
う~ん(-_-;)
皆様はどう思いますか?

仮面ライダー☆華○鬼☆

貴船神社は京都の市街を流れる鴨川の水源地にあたり、平安時代には和泉式部も参詣したという由緒ある社である。
夏は緑に萌え、秋は朱に染まり、冬は白く覆われる。季節の美しい彩りを魅せる山間では清流が涼やかな音色を奏でており、水の神が見守るこの土地には浄化された命の源が輝き溢れている。
牛若丸伝説で知られる鞍馬へと至る京福電車の路線、貴船口駅のそばの高架にたたずむ二つの影があった。
将棋盤を挟んで対峙する一方の影は花紀であった。
駒が浮き、パチリと音を鳴らす。
「奴は手負いだ。御神水で傷を癒しに必ずここに現れる」

懐から先刻雪乃から手渡されたわさび色の包みを取り出した。「式針が5本ある。雉を飛ばし、狗を走らせてくれないだろうか?」
顎に手を掛け、すこし考えている仕草をしている相手の姿を月光が闇を溶かし浮かべた。
「なあ、申王…頼むよ」
巨大な猿が盤の前にあぐらをかいている。
ゆっくり顔を上げて花紀を見つめ、軽く2、3度頷いた。
「ありがたい…恩に着るよ」
包みを猿は受け取り一本ずつとりだし、透かしたり、両端を摘まんで曲げたりしながら質を見定めている様だった。
「それともう一つ…」
針を包みに戻しながら申王は花紀を再度見つめた。
「その駒待ったにしてくれないか?」
歯を向きニッと笑ったが首は横に振られていた。
星々が一つ二つ夜空を去り、やがて地の裾が白み始めた頃、いつの間にか、二つの影と一方的に勝負のついた将棋盤はもういずこかに消え失せていた。

体操教室で(@_@)

今日はお仕事お休みですので、息子の幼稚園の体操教室を見学してきました(^.^)
白赤の体操着を着てかわいいお友達達がマットの上で、でんぐり返りしたり、コロコロ転がったり、組み体操したり、飛び箱したり(^o^)
息子がんばれ~と心中で応援していると、幼稚園の担任の先生が声を掛けてきました。
お遊戯の時間などで先生の話を聞かず、作品がほとんど出来上がっていないとの事でした(-_-;)
どうしましょう?って私が聞きたいですわ(@_@)
お友達と遊ぶ方が楽しい様子。体操教室の先生の話は聞いてるようですし、う~ん(-_-;)
とりあえず作品は家で作らせますとお話しました。
来年小学生なのに~(@_@)
大丈夫かな~?とちょっぴり不安になったのでした(-_-)

仮面ライダー☆華○鬼☆

「相変わらず汚い巻き物だなあ…桔梗のバアさん」
花紀の言葉と視線をするりとかわすように紫の紐をほどき、バッと一気に花紀の前に広げて見せた。
数名の署名と血判があるが後はただの白紙にしか見えない。
桔梗に一瞥をくれたあと花紀は右手を軽く握り、白紙にかざした。
桔梗がなにやら囁くと白紙が青白い光を放ち初め、それに答えるかのようにかざした右手薬指根元がバチバチと放電を始め、輝きだした。
あたりが一瞬閃光に覆われ、やがてゆっくりと静寂を取り戻したあとそこには黒革と般若が象られた銀細工で出来た指輪がはめられていた。
「期限は?」
「10日」
花紀の問いに桔梗は色もなく答えた。
雪乃が口を開く。
「えものはどないしはります?」
「管を使う。酒留の親父には俺が連絡しておこう」
「ぎんばんはつかわはります?」
「いや…相手が相手だ。式針を使おう」
桔梗が口を挟んだ。
「ふっ…銀盤など無粋なもんを…。東の鬼は品がおまへんなあ」
雪乃が取り出した綺麗に織られたわさび色の包みを受け取りながら花紀は言った。
「ふん…人間、衰えると新しいものを受け入れがたくなるもんだ。ディスクアニマルは良く出来てるぞ」
もう用は済んだと言わんばかりに花紀は立ち上がり、歩き出した。
しかし、襖の前で立ち止まり付け加えた。
「だがな…古いもんもそれなりの良さがあるってもんだ」
桔梗の口元が少し綻んだように見えた。
スッと襖の開く音に足音が続き、遠のいていった。
相容れぬものの軋轢は人の世が生んだ業だ。
だがしかしその解刧の果ての輝きにこそ人の世の美しさがある。
桔梗は大きく息を吐くと、雪乃に目配せをした。やがて灯が落とされ、そして誰もいなくなった。



ゴルフ日和

お仕事やったからね~(-_-)
マジレン☆
響鬼!感激~(^o^)
ふっふふ~ん☆(^o^)
ビデオOK!
さて鑑賞鑑賞(^.^)
…なぜアタックNO.1のヒゲ船越が…m(__)m
なに~!
ゴルフ中継やとう!
小さいお友達のお楽しみをおっさん番組で奪うとはっ!(-_-)
全く世も末であります!
と、いうわけで小生、今朝早朝ゴルフへ行ってまいりました(^.^)
ほ゜っかり開いた穴ボコめっ!ひいひい言わせたらあっ☆

ハーフで57でした(T_T)
き、今日のところはここらへんにしといたらあっ(@_@)

仮面ライダー☆華○鬼☆

学問の社として昼間は修学旅行生で賑わう北野天満宮。
室町時代に焼失した北野天満宮再建の折、残り木で七軒の茶屋が建てられたのが、上七軒の始まりだとされている。
上七軒、祇園甲部、宮川町、祇園東、先斗町の京五花街の中でも最も歴史があるのだが、夏の上七軒歌舞練場庭のビアガーデンでは一見でも遊べる気軽さもある。
何より木屋町周辺の毒々しいネオンの瞬きとは無縁のしっとりした雰囲気は落ち着いて散策を楽しむ事が出来、所謂京都らしさを色濃く残している街なのである。
団子が象られた提灯が薄飴色に輝いており、千本格子の脇の暖簾をくぐると、舞妓が花紀を出迎える。
一階のカウンター脇の階段から二階へと続く。その最も奥のいぐさの香り漂う6畳程の部屋でその舞妓と向き合った。
「ようおこしやす~。3年ぶりどすな~」
「ああ、雪乃。岩手の田舎娘だったがもうすっかり舞妓が板についてるじゃないか」
「そうどすか~。おおきに」
言葉とは裏腹に少し機嫌を損ねたのか、ついと横を向いてしまった。
「そして綺麗になったなあ」
じっと見つめる花紀に顔を背けたまま、ゆっくり瞳を向ける。
白粉でも隠しきれない薄紅色が頬をさした。
初めて会った時が15歳だから今は18歳の筈だ。
こちらを向いた少し切れ長の眼が高く整った鼻梁へ続き、紅を差した口元は控えめに微笑していた。
砂糖の結晶の様な美しさだと花紀は思った。
この花街を一歩けば蟻どもが群がってくることだろう。
北野おどりの様子を聞こうとした時、襖が開いた。
老齢の女性が優雅な立ち振る舞いで雪乃の隣にすっと座った。
美しく豊かな白銀色に輝く髪は丁寧に結い上げられており、漆黒の着物姿が凜としている。
「おししょうはん…」
雪乃の言葉を聞きながら、花紀はその女性の右手で握られ、左手を添えられた巻き物を凝視していた。